グラッパに陶酔 Distillerie Berta
Bertaのグラッパ '14/06/21
遅ればせながら、、だんだん蒸留酒の魅力に気が付き始めてきた今日このごろ。
ただ、食後酒に。とかそういうのではなくて、
「木箱」「ガラス瓶」「琥珀色」「注がれたグラス」、そして高貴で陶酔する香りと、直球ストレートなインパクトと限りなく続く余韻に。
美味しいグラッパに出会えた喜びを是非共感してもらいたいということで、現地を訪れレポート開始
Disillerie Bertaは、トリノから車で1時間弱。ASTI圏のNizza Monferrato(特にバルベラの産地であるが)、Mombaruzzoに位置する。
訪れたこの日、なんとRoero-Langhe, Monferratoが世界遺産に登録されたというニュースを
とても名誉あり素晴らしい事ですねそれもそのはず、この世界遺産に登録された地域は、ピエモンテのワイン名産地で、きれいに美しく整頓された葡萄畑が連なる丘で、まさに人々の努力も伴いこの自然美を作り上げた最高の場所なのだ。
さて、グラッパ作りを見てみましょう。
まず、運ばれてきた葡萄の搾りかすを、枝葉、葡萄の皮に選別。選別された葡萄の皮をそのまま加熱機に入れ湯煎式で加熱。エチレンの沸点78.4℃にてアルコールだけが蒸留される。
蒸留機に入れられる赤ワイン葡萄は既にアルコール発行が行われているが、白ワイン葡萄は、真空パックにして砂糖と一緒に数日間置き、アルコール発酵させた上で、加熱機に入れられる。
こうして気化したアルコールは、チューブを通り、左図の3つの蒸留機Alambiccoを通って、3段階に分けて液化、気化を繰り返す。(連続式蒸留)
こうして最終的に液化されたグラッパはアルコール80度、温度は常温、20日間左図のステンレスタンクに置かれ、熟成先、つまり樽かステンレスタンクかに分けられる。最終的にボトル詰めされるグラッパのアルコール度数は、40%〜45%ほどなため、アルコールは水を加えて薄められることになる。
驚きの熟成カーブ
熟成カーブその1
1年熟成のものだけがここで寝かされる。10000Lの大樽と500Lの中樽にて熟成。
熟成カーブその2
ここでは、225Lの小樽、中樽にて熟成。全部で20億Lのグラッパが眠っている。5年〜20熟成。(光が5色に変わる特殊なライトを使用。熱を発生しないという)
樽は全てフランスの桜の木だそう(樽の寿命は20年)。なお、ここでは樽が複数のピラミッド型に一つのグループを組む配置となっているが、1つのピラミッド内で、1つ1つ樽の中身を18ヶ月毎に替え味や風味のバランスを均一にしているという。
熟成カーブその3
完全暗闇。。
ここでは、ウィスキー熟成またはマルサラの熟成で使った樽を使用してグラッパの熟成が行われている。熟成期間は18ヶ月。
熟成が終わったグラッパは、フィルターされボトル詰め。
最後に昔使われていた道具や機会の展示室に。
終わりには好きなだけグラッパを試飲!
左)5年熟成。Nebbiolo, Balbera, Arneis(白)。アロマがすごい!!!一打撃。
右)20年熟成。3種類のNebbiolo。樽のいやみが全くない20年?と思わないういういしさ。辛口。奥深い。
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